低スペックの旧式ノートPCを、MX Linuxで高音質化①

外で音楽を聴くときは、こんなものを使っています。ipod 5.5世代というやつです。
2006年発売なので、古いです。ハイレゾとか無理です。
しかし、手持ちのイヤホンもハイレゾに対応してません。わたしの耳もハイレゾに対応していないので(年齢なりに老化)、気になりません。

今は、ロスレス・圧縮なし、つまりwavかaiffの音源のみ聴いています。その限りでは、悪くない音だと思います。
響きの肌理みたいなものまでは再現できませんが、癖は少ないです。というか、癖が無いことを重んじているような味付けです。

ロスレス圧縮(FLAC)でもいい音で鳴るとうれしいですが、この種の機器にそこまでは期待していないので、使い続けています。

ところで、これとは別に、携帯できるミニノートパソコンを、Linuxを使ってデジタルオーディオプレーヤー化できないか?と、思いつきました。

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まずはミニノートパソコンを入手しました。

といっても、旧式の安価なミニノートです。なにしろ、企画倒れになる公算が大きいので、出費は最小限に。

なぜ企画倒れの公算が大きいかと言うと、ミニノートパソコンでも、1kg前後の重量があります。サイズもそれなりで、ビジネスバックには入るけど、当然胸ポケットは無理です。

多少良い音が出るようになっても、この実用面でのハンディを克服できる可能性は・・・かなり低いです。

というわけで、ヤフオクで旧型のミニノートを落札。ASUSのX102BAというのを手に入れました。
2014年頃に発売のモデルです。

これを狙ったわけではなく、出品されていた品物の中で、条件に合いそうなものを選んだら、これになりました。

CPUがAMDのA4-1200で、メモリは2GB固定(素人は交換できない)。発売当時ですら遅いと評判だったようですが、音楽再生に特化させるので、何とかなるのではないかと。

もっとも、Linuxとの相性自体は未知数です。あんまり売れなかったのか、ネット上の使いこなし情報は少ないです。

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ところが、実際に入手してみると、想像以上にやっかい。スペックだけでなく、相性問題がかなりシビア。

Linuxを受け付けないわけではないものの、いかにもLinuxで使われることを想定していない仕様です。

ASUSのX102BAを紹介するのが目的の記事ではないので、起こったトラブルだけを簡単に羅列すると・・・
  • LinuxMintは、起動に異様なほど時間がかかる。
  • 32bit版のブータブルUSBを認識しない。
  • Debianはインストールできるが起動しない(途中で止まる)。
  • MX Linuxはインストールできるが、GRUBとBIOSの相性が悪く、起動しない。
  • Low Latencyカーネルで動かすと、頻繁にハングアップする。
  • タッチパッドの右クリックが反応しない。
ubuntu系のディストリの64bit版なら、普通に使えます。Low Latencyカーネルをあきらめさえすれば、話は簡単でした。

しかし、標準のGenericカーネルのサウンドは、色味が乏しく抜けがイマイチ。かつ、それを克服する調整方法を知らないので、避けたいところ。

最終的に(?)、個人的に馴染みつつあるMX Linuxを入れて、Real Timeカーネルで動かす形に落ち着きました。

上の箇条書きのとおり、MX Linuxは素では動きませんでしたが、GRUBが原因と分かったので、簡単に細工して、動かせるところまでこぎつけました。

起動は思ったより遅いけれど、起動後の動作は想定内です。
そして、Real Timeカーネルに変更しても動作は安定しています。

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