低スペックの旧式ノートPCを、MX Linuxで高音質化④



JACKをインストールしたものの、ちゃんと動かない。
地道に調べたら解決できたかもだが、パソコンのスペックに弱みを感じているせいか、根気が湧かず、早々にJACKを放棄。

かわりに、PulseAudioのリアルタイム化に方向転換した。



- + - + - + - + - + - + - + - + - + - + -


やったことは、以下の3つ。
やり方をネットで調べたが、それぞれ共通する部分はあるものの、少しずつ違っていて、自信はない。

(1) /etc/pulse/daemon.conf

以下の項目の、行頭の;を外して、以下のように値を変更する(変更しないのもある)。

high-priority = yes
nice-level = ○

realtime-scheduling = yes
realtime-priority = ○

rlimit-nice = 39
rlimit-rtprio = 99

default-fragments= ○
default-fragment-size-msec= ○

○の部分に数字が入る。

nice-levelの初期値は-11。
ネットで調べると、小さい数になるほど効きが強くなって、-20〜19の範囲で指定できるようだが、-19〜20としているものもある。

realtime-priorityの初期値は5。
0〜99の範囲で設定できるようだ。数値が大きいほど、優先度は上がるらしい。

ちなみに、手元のASUSのノーパソでは、nice-levelを小さくしすぎると高音がきつくなるし、rlimit-rtprioを大きくしすぎると、厚みは増すが響きが濁る。
詰めの段階では、音を確認しながら1単位で調整すると、高音の張りとか響きの厚みをある程度追い込める。

default-fragments=とdefault-fragment-size-msec=の数値は、archlinux PulseAudio/トラブルシューティングによると、ちゃんとした計算方法があるようだ。数値の設定に迷うなら、とりあえずここから始めると良いかも。

わたしの環境では、できるだけ(ノイズ等が出ない限度で)小さくした方がクリアな印象だけど、そういうことにこだわるより、音質を仕上げるときの微調整に使うほうが生産的な気がする。

(2)/etc/security/limits.conf

(1)をやっただけではエラーが出るらしい。この指定もいっしょにやっておく。

ユーザー名 - nice -20
ユーザー名 - rtprio 99


わたしはユーザー名のところに*を指定した。こうすると、全ユーザーが対象になる。
数字は、指定できる最大値にしたつもり。

(3)/etc/pulse/defalt.pa

load-module module-udev detect
の後ろに、
tsched=0
を追記。


- + - + - + - + - + - + - + - + - + - + -


これらの設定変更は、ひとつひとつ音を確認しながら進めると、音質が劣化していると感じられることもある。

でも、すべての設定に関連性があるので、一旦全部やった後で、音を確かめながら数値を調整するほうが良さそう。

好みと合うかはともかく、音質のクォリティは上がるので、やったほうが良いと思う。

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