クライバーによるビゼー歌劇『カルメン』

カルロス・クライバー指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団、エレーナ・オブラスツォワ、プラシド・ドミンゴ他。
オペラを映像で楽しむことは、滅多にない。手持ちのメディアもほとんどない。
そもそも、歌詞の内容とか斟酌しないで聴いている。
まともにオペラを楽しめる目や耳を持っていない。そういう前提の記事。
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カルロス・クライバーが、何回くらい『カルメン』を指揮したかは知らないけれど、クライバーの『カルメン』と言うと、この音源になるようだ。
非凡な指揮ぶりで、この曲の好きな演奏の一つではあるけれど、カルロス・クライバーの本領発揮とは感じられない。
いや、本領は発揮しているのかもしれないけれど、全体的に流しながら、要所要所を締めていく、というやり方。
こういうモードの演奏としては、出来は悪くないけれど、やはり、クライバーこだわりのカルメンも聴いてみたい。
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録音のせいなのか、オーケストラのサウンドもいまいち。鮮明さとかは問題ないけれど、低い音がどうも鈍い。
歌唱を聴く分には問題ないけれど、クライバーの音楽を楽しもうとすると、物足りない。
状態の良い映像・音源が残っているだけでも、喜ばしくはあるけれど。
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歌手では、ドミンゴが、声だけでも映像込みでも絵になる、稀有の存在であることを確認。
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