ティーレマンによるブルックナー交響曲第8番(2009年ライブ)
クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンの演奏。
2009年のライブ録音。
録音月日が2009年9月14日と特定の日付になっている。
わざわざそうしているということは、同時期の複数回の録音を編集した音源ではないのだろう。
彼は、2012年よりこのオーケストラの首席指揮者を務めている。
この音源はそれ以前の、両者の良好な関係がスタートした頃の録音ということらしい。
2009年のライブ録音。

録音月日が2009年9月14日と特定の日付になっている。
わざわざそうしているということは、同時期の複数回の録音を編集した音源ではないのだろう。
彼は、2012年よりこのオーケストラの首席指揮者を務めている。
この音源はそれ以前の、両者の良好な関係がスタートした頃の録音ということらしい。
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一言で言って、ロマンティック歌い上げるブルックナーの8番。
場面場面で、際立たせる音ひっこめる音を際立たせつつ、絶妙の息遣いで歌い上げていく。
そういう意味で、積極的に表情を作っているが、自然でスムーズ。素直に気持ちを込めている感じ。そして、その方向性で、抜群に上手い。
サウンドの面では、フレーズの線を明解かつ艷やかに浮かび上がらせつつ、程よい重厚感が加味されている。
でも、厚さとかスケール感より、鮮度や色彩感のほうが優先されている。巨大さ、豪放さを求めると、かなり違う。
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晦渋な第一楽章の音楽ですら、、はっとさせるような色彩美を纏っている。でも、白眉は第三楽章。呼吸感に気持ちが乗っていて、響きはひたすらに美しい。
終楽章は、快適なテンポをベースに、下品にならない範囲で緩急がつけられ、ドラマティックに煽られる。やはり展開部が美しい。
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