ヴィンテージスピーカーを買ってみた 〜 その1
先日、と言っても11月末頃に、1970年代後半東ドイツ産のスピーカー1ペアを購入。
すっかりトランジスタアンプ時代に入っており、まもなくCDが発売される頃のモデルなので、そこまで気合の入ったヴィンテージではない。
初心者が、試しに買うのに無難なところだろう(と素人考えで判断した)。
VEB Stern-Radio(RFT傘下)のB7151というモデルで、銘機とかではない(と思う)。
eBayとか覗くと複数出品されており、値付けはけっこう低い。ヴィンテージというより、普通の中古品のノリ。
もっとも、わたしは、マニアの人がメンテナンスしたものを国内で購入した。eBayの水準より高くなるが、送料まで含めると、大きく違うわけではない。
発売当時はこんな感じだったようで、今でいうミニコンポのスピーカーと言えそう(スピーカーのみでの単売もされていた模様)。
当時の東ドイツでは、こうしたオーディオ機器は普及品ではなく、贅沢品として扱われていたらしい。おかげで、過度なコストダウンからは免れているらしい。
とは言え、B7151はハイグレードな商品ではなかったようだ。見た目も、ご覧のように無骨。実用本位。
こいつの取り柄は、L2322というフルレンジユニットが搭載されていること。東ドイツで生産されたユニットの中では、定評があるものの一つ。
もっとも、このモデルに良いユニットが搭載されたというより、あるものを使い回していただけだろう。
残されている資料によると、このユニットは16kHz〜75Hzを再生できるらしい。
どうせ14kHzより高い音は聞き取れない。低音は、もう少し欲しくはあるが、現代の最小サイズのブックシェルフと同レベルだから、なかなかのものだと思う。
もっとも、製造されてから40数年経っているので、性能の劣化はあるだろうけれど・・・
許容入力は10W。ちなみにL2322の先代モデルであるL2302は6W。
トランジスタアンプかデジタルアンプで鳴らすので、10Wのほうが扱いやすいように思えて(音量の調節とか)、L2322を選んだ。実際のところはわからないけれど。
B7151を選んだ理由はこんなところ。
“味わい”めいたものへの憧れでも、真空管アンプ愛好でもなく、ニアフィールドに近いセッティングで小音量再生することに、この種のスピーカー(そこそこ能力の高いフルレンジ)が向いているような気がして手を出した。
それと、ドイツのヴィンテージ・ユニットには、薄くて張りの強い軽量の紙コーンと強力マグネットとの組み合わせで、リアルな再生音を聴かせるものが多いと聞いた。どんな音なのか、興味があった。
もっと昔の、真空管アンプが主だった時代のユニットは100dB近い能率だったそうだが、わたしが買ったB7151は87dBなのでわりと普通。それでも、片鱗くらいは聴けると期待したいところ。
というわけで、スピーカー入れ替えにともなって、セッティングの見直し等をぼちぼち進めていたが、昨日ようやく落ち着いた。
そこで感想でも書こうと思ったけれど、長くなってきたので、続きは別の記事で。
コメント
コメントを投稿