モッフォ、マゼールによるビゼー歌劇『カルメン』

ロリン・マゼール指揮のベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団と合唱団。
主な歌手は、アンナ・モッフォ、フランコ・コレッリ、ピエロ・カプッチッリとか。

1970年のセッション録音。

数あるこの歌劇の音源の、一部しか聴いていないけれど、ステレオ録音では、もっともしっくりくる。

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録音当時40歳くらいだったマゼールが、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団から、カラフルで、鮮烈で、キレのある音楽を引き出している。小気味よくて爽快。

引き締まったサウンドで、各楽器から生々しい表情を引き出している。でも、軽快かつ俊敏に展開させるので、とげとげしさとか息苦しさは感じない。

どちらかというと軽めのタッチで、ミュージカル調。鑑賞するというより、楽な気持ちで楽しめる演奏。そういう方向で成功していると思う。

それでも、エンディングは、もう少し厳しくにやってほしかったけれど・・・

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歌手たちも、それぞれの役柄のキャラを強く打ち出している。アンサンブルの調和より、お芝居っぽさが前に出ている。

おそらく、モッフォとコレッリの組み合わせは、歌声も良いけれど、映像とともに鑑賞する方が、より威力を発揮するのでしょうね。

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