アーベントロートによるブルックナー交響曲第5番
ヘルマン・アーベントロート指揮、ライプツィヒ放送交響楽団。
1949年録音モノラル。
アーベントロート(1883~1956年)は、ヨーロッパで活躍したドイツの指揮者。
1949年から1956年まで、ライプツィヒ放送交響楽団を率いていた。
大柄でガッチリとした枠組みの中で、毅然とした、気骨のある音楽を展開している。
節目節目で、曲想の変化に合わせて、テンポ、リズムの刻み、節回し、力加減を自在に変化させる。
とは言え、変化の幅は一定の範囲にとどまっていて、全体としては揺るぎなく安定している印象。
楽曲の捉え方はロマンティックだけど、口調は断定的で力強い。芯のある強めの線で作品書法を明解に描き出している。
表現の幅はそれなりに広く感じられるけれど、いかつさとか厳しさとかが支配的。金管群はしばしば威嚇的に響く。
もっとも、録音のせいでそのように聴こえてしまうのかも。
古いモノラル録音なので、音響に関しては類推になってしまうが、本来のバランスからすると、低音がやや弱いような印象。
ただし、演奏の方向性から察するに、分厚く響かせることより、しまりのある強靭な響きを狙っているように思われる。
1949年録音モノラル。
アーベントロート(1883~1956年)は、ヨーロッパで活躍したドイツの指揮者。
1949年から1956年まで、ライプツィヒ放送交響楽団を率いていた。
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大柄でガッチリとした枠組みの中で、毅然とした、気骨のある音楽を展開している。
節目節目で、曲想の変化に合わせて、テンポ、リズムの刻み、節回し、力加減を自在に変化させる。
とは言え、変化の幅は一定の範囲にとどまっていて、全体としては揺るぎなく安定している印象。
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楽曲の捉え方はロマンティックだけど、口調は断定的で力強い。芯のある強めの線で作品書法を明解に描き出している。
表現の幅はそれなりに広く感じられるけれど、いかつさとか厳しさとかが支配的。金管群はしばしば威嚇的に響く。
もっとも、録音のせいでそのように聴こえてしまうのかも。
古いモノラル録音なので、音響に関しては類推になってしまうが、本来のバランスからすると、低音がやや弱いような印象。
ただし、演奏の方向性から察するに、分厚く響かせることより、しまりのある強靭な響きを狙っているように思われる。
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