ベイヌムによるブルックナー交響曲第5番
エドゥアルト・ヴァン・ベイヌム指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。
1959年のライブ録音(放送用音源)。良好なモノラル録音。
ベイヌム (1901~1959年) はオランダの指揮者。1945年から亡くなる1959年まで、同オーケストラの音楽監督を務めた。
この録音の1ヵ月後に、心臓発作で亡くなったらしい。
亡くなる直前の演奏ではあるけれど、引き締まっていて、力強い。ビシッととしたたずな裁き。第一楽章の序盤から、気合がほとばしる。
テンポは速めの設定。テンポ自体は曲調の変化に合わせて切り換えられるけれど、全体通して、歯切れが良くて推進力に富む。
特に第三楽章は、コンセルトヘボウ管弦楽団の強靭なアンサンブルが際立つ。
サウンドは引き締まっている。低音控えめで、個々のパートはむき出しのように生々しく響く。重量感は控えめで、やや細身の筋肉質。
雄渾に演奏されることの多い終楽章あたりは、軽量級に聴こえる。ただ、フレージングの彫りが深いので、軽薄さ平板さはない。
切り詰めたサウンドなので、豊かさを感じにくい。
また、弦や木管のパートは随所でしなやかかつ軽やかな表情を聴かせるものの、硬質で乾いた質感が一貫していて、潤い成分はほとんど無い。
それらのせいで、全体通して硬派でストイックな質感が支配的。逆に言うと、音楽の表情は多彩とは言いにくい。
1959年のライブ録音(放送用音源)。良好なモノラル録音。
ベイヌム (1901~1959年) はオランダの指揮者。1945年から亡くなる1959年まで、同オーケストラの音楽監督を務めた。
この録音の1ヵ月後に、心臓発作で亡くなったらしい。
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亡くなる直前の演奏ではあるけれど、引き締まっていて、力強い。ビシッととしたたずな裁き。第一楽章の序盤から、気合がほとばしる。
テンポは速めの設定。テンポ自体は曲調の変化に合わせて切り換えられるけれど、全体通して、歯切れが良くて推進力に富む。
特に第三楽章は、コンセルトヘボウ管弦楽団の強靭なアンサンブルが際立つ。
サウンドは引き締まっている。低音控えめで、個々のパートはむき出しのように生々しく響く。重量感は控えめで、やや細身の筋肉質。
雄渾に演奏されることの多い終楽章あたりは、軽量級に聴こえる。ただ、フレージングの彫りが深いので、軽薄さ平板さはない。
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切り詰めたサウンドなので、豊かさを感じにくい。
また、弦や木管のパートは随所でしなやかかつ軽やかな表情を聴かせるものの、硬質で乾いた質感が一貫していて、潤い成分はほとんど無い。
それらのせいで、全体通して硬派でストイックな質感が支配的。逆に言うと、音楽の表情は多彩とは言いにくい。
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