ネゼ=セガンによるサン=サーンスの交響曲第3番『オルガン付』(2005)
ヤニック・ネゼ=セガン指揮、グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団。
2005年のセッション録音。
ネゼ=セガンは1975年カナダ出身。この録音当時は30歳。
2000~2015年の間、同オーケストラの首席指揮者を務めた。
なお、彼は、この交響曲を、2014年にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と再録音している。
テンポは中庸。音楽の起伏を自然に聴かせる。
特徴的なのがサウンド。
オーケストラの音の出し方は軽くて細やか。特に、繊細でほのかに艶がかっている弦や木管は心地よい。そして、演奏会場の豊かな響きを活かして(録音もそういう方向)、量感とか恰幅を生み出している。
一つ一つの楽器の音をむき出しにせず、響きで包み込んで、当たりの柔らかいサウンドをもたらしている。
こういうやり方自体は珍しいものではないけれど、色彩感と柔らかさが絶妙で、この指揮者のセンスの良さ、耳の良さ、統率力の高さを感じさせる。
もっとも、昂揚する場面での金管とか打楽器は、野太くて少々興ざめ。盛り上げるためにやっているのだろうけど、響きは盛大に濁るし、第二楽章後半あたりは大味に感じられる。
音響を磨くなら、大きな音、荒い音を出さないで、盛り上げる技を聴かせ欲しい。
もしかしたら、オーケストラの表現力に壁があるのかもしれない。
2005年のセッション録音。
ネゼ=セガンは1975年カナダ出身。この録音当時は30歳。
2000~2015年の間、同オーケストラの首席指揮者を務めた。
なお、彼は、この交響曲を、2014年にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と再録音している。
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テンポは中庸。音楽の起伏を自然に聴かせる。
特徴的なのがサウンド。
オーケストラの音の出し方は軽くて細やか。特に、繊細でほのかに艶がかっている弦や木管は心地よい。そして、演奏会場の豊かな響きを活かして(録音もそういう方向)、量感とか恰幅を生み出している。
一つ一つの楽器の音をむき出しにせず、響きで包み込んで、当たりの柔らかいサウンドをもたらしている。
こういうやり方自体は珍しいものではないけれど、色彩感と柔らかさが絶妙で、この指揮者のセンスの良さ、耳の良さ、統率力の高さを感じさせる。
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もっとも、昂揚する場面での金管とか打楽器は、野太くて少々興ざめ。盛り上げるためにやっているのだろうけど、響きは盛大に濁るし、第二楽章後半あたりは大味に感じられる。
音響を磨くなら、大きな音、荒い音を出さないで、盛り上げる技を聴かせ欲しい。
もしかしたら、オーケストラの表現力に壁があるのかもしれない。
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