エッシェンバッハによるサン=サーンス交響曲第3番『オルガン付』
クリストフ・エッシェンバッハ指揮、フィラデルフィア管弦楽団。
2006年ライブ録音。
エッシェンバッハは、1987年にバンベルク交響楽団と、この交響曲を録音している。未聴だけど。
全体的に、ゆとりあるテンポだけど、第一楽章後半は浸るようにゆっくりと進めるかと思えば、第二楽章前半はキビキビと駆け足でという具合に、けっこう切り換えてくる。
ただし、堂々として、ドラマティックな表現かというと、そういう印象ではない。サウンドが、かなり淡白だから。
低音をたっぷりと量感豊かに響かせながら、中高音パートは、軽い音出しと粘り気の無いフレーズで、繊細かつ軽快。
低音たっぷりでも、音が濁らないようにコントロールされていて、透明度は高い。
繊細さと豊かなスケール感が両立していて、芸風としてはなかなかのものだけど、艶もコクも煌めきもない。味の薄いサウンドに仕上がっている。
指揮者の統率力にしろ、オーケストラの力量にしろ、この交響曲を味わうために必要なレベルを余裕で凌駕している。
しかし、淡白なサウンドと、大きめの煽りとが、なんだかちぐはぐに聴こえる。
クリアな音楽を狙っているとしたら、テンポの変化とかは少々作為的に感じられる。
逆に、壮大な音のドラマを狙っているなら、淡白なサウンドゆえに消化不良。
かと言って、これまでに聴いたことのない、新しいものが結実しているようにも聴こえない。
2006年ライブ録音。
エッシェンバッハは、1987年にバンベルク交響楽団と、この交響曲を録音している。未聴だけど。
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全体的に、ゆとりあるテンポだけど、第一楽章後半は浸るようにゆっくりと進めるかと思えば、第二楽章前半はキビキビと駆け足でという具合に、けっこう切り換えてくる。
ただし、堂々として、ドラマティックな表現かというと、そういう印象ではない。サウンドが、かなり淡白だから。
低音をたっぷりと量感豊かに響かせながら、中高音パートは、軽い音出しと粘り気の無いフレーズで、繊細かつ軽快。
低音たっぷりでも、音が濁らないようにコントロールされていて、透明度は高い。
繊細さと豊かなスケール感が両立していて、芸風としてはなかなかのものだけど、艶もコクも煌めきもない。味の薄いサウンドに仕上がっている。
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指揮者の統率力にしろ、オーケストラの力量にしろ、この交響曲を味わうために必要なレベルを余裕で凌駕している。
しかし、淡白なサウンドと、大きめの煽りとが、なんだかちぐはぐに聴こえる。
クリアな音楽を狙っているとしたら、テンポの変化とかは少々作為的に感じられる。
逆に、壮大な音のドラマを狙っているなら、淡白なサウンドゆえに消化不良。
かと言って、これまでに聴いたことのない、新しいものが結実しているようにも聴こえない。
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